遅ればせながら日本でも後発薬のジェネリック医薬品の普及率が高くなってきています。
本来は後発薬のジェネリックも先発薬もパッケージが異なるだけで製薬メーカーなどからのネガティブ啓蒙活動があり、世界の中でも後発薬のジェネリック後進国でありました。
特に海外では、配合成分が同じであれば製薬会社のブランドは問わないという考え方は古くからありました。医療費の削減策として後発薬のジェネリック医薬品の使用が義務づけられている国もあります。
ここでは、海外の薬と後発薬のジェネリック医薬品について、その違いや利点について詳しくご紹介します。
海外の薬と日本の薬の違い
海外の薬と日本の薬を比べると、まず体格の違いがあります。海外の人々は平均的に身長や体重が日本人よりも大きい傾向があります。そのため、錠剤当たりの成分量の最大量に違いがあったりもします。
海外で風邪薬を買ったら「すっごく眠くなる」とかの経験は無かったでしょうか。
上記のように体格差を理由として海外医薬品は効果が強いなどという人もいるのでしょう。
ですが、実は単に説明書を読めてないだけという事もあり、説明書には年齢などの条件により、錠剤を分割して利用するなどが書かれていたりします。
本来、海外も日本も薬の成分は同じモノですので、同じ成分、成分量であれば効果はまったく同じであるはずです。
日本と海外のお薬には違いがないが、薬の説明に日本語が使われてないのが大きな違いであり、これが障害として正しく使われない場合があるのです。
後発薬のジェネリック医薬品の利点
後発薬のジェネリック医薬品の最大の利点は、価格の安さです。後発薬のジェネリックは、先発医薬品と同じ有効成分を使用しているため、効果は同等ですが、費用が格段に安くなります。
また、医療財政の改善対策としても有効です。後発薬のジェネリック医薬品の利用を推進することで、年間に数兆円以上の予算削減が可能とされています。さらに、患者さんにとっても自己負担額が減るという利点があります。
もう一つ最大の利点としては、後発薬のジェネリックは先発薬と開発されてから10年から20年が経過して初めて後発薬のジェネリックとして販売ができるため、これだけの長い期間で世界中で利用され続け安全性が確認されたお薬でもあります。
後発薬のジェネリック医薬品の安定供給について
後発薬のジェネリック医薬品の利用度が欧米に及ばない理由の一つとして、安定した供給ができていないことが挙げられます。一部の医療機関では、希望する後発薬のジェネリックの在庫がなく取り寄せになる場合があります。しかし、後発薬のジェネリックの製薬会社は安定供給を常としており、品切れで入手困難になることはほとんどありません。取り寄せになる場合でも、数日後には再入荷されることがほとんどです。
安心して後発薬のジェネリックを利用することができます。
後発薬のジェネリック医薬品の飲みやすさ
新薬というと盲目なブランド志向の人が無条件で信頼を得られていたかもしれません。
ですが、後発薬のジェネリックというと後発薬として新薬よりも後から世に出たお薬でもあり、何か劣っているイメージを持たれるかもしれません。
まずは、そのような先入観は早々に払拭して、後発薬の方が最新薬として優れている場合が少なくありません。海外後発薬のジェネリックなどでは良く見られるのは後発薬のジェネリック方が改良されており、飲みやすさや、取り扱いがしやすいとして、低価格だけでなく品質、性能的にも先発薬よりも優れている事が少なくありません。
一概に言えませんが、後発薬のジェネリック市場は多くの後発薬のジェネリックメーカーと価格競争だけをするのではなく、更に改良を加え品質での競争も促されています。
後発薬のジェネリック医薬品の総括
後発薬のジェネリック医薬品は同じ成分、効果、効能の医薬品が低価格で提供されてますが、日本では、この意味での後発薬のジェネリックが十分に普及していません。
後発薬のジェネリックも薬価は厚労省が設定しているため自由競争下でもなく、薬局に市販される後発薬のジェネリックも、パッケージを変えて新薬のように高価格で販売されています。
例えば花粉症薬の「アレグラ錠」も後発薬のジェネリック成分の「フェキソフェナジン塩酸塩」を使っていますが、マツモトキヨシなどの薬局では後発薬のジェネリックとしての低価格では販売されていません。
違う方面で言えば、薄毛治療薬の成分の「ミノキシジル」も後発薬のジェネリック成分ですが、海外後発薬のジェネリックでは低価格で販売されながらも、国内ではリアップなど1本7,000円など高価格で販売されています。
後発薬のジェネリックメーカーといえば国内では数社しかありませんが、世界を見渡せば多くのメーカーがあります。少し利口に海外後発薬のジェネリックメーカーを利用できれば経済的に利用ができます。
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